化粧品は紀元前3世紀ごろの練り香入れが

大英博物館に所蔵されている事実から、化粧品はヨーロッパでもかなり古くからあったといえよう。

香ばかりでなく、ペイントを使って顔を彩っていたともいわれ、コールとよばれるアンチモンなどの眉墨(まゆずみ)で、瞼(まぶた)やまつ毛、眉毛を黒く塗り、紅でほおを赤くし、ヘンナで爪(つめ)も赤く染めていたという。

これらはギリシア・ローマ時代まで伝えられた。

ローマ皇帝ネロの后ポッパエア・サビナは、パンとロバの乳でつくったパックのような化粧品を使って、肌を白く柔らかく保つ方法を考案したといわれる。

これは中世のイタリアなどでは盛んであったが、16世紀前半のイタリア戦争以降フランスに渡って、貴族の間にも広まった。

17世紀に入って貴族の館(やかた)の居間がサロン化したため、肌の色も日焼け肌から色白が好まれるようになって、ローマでは、白いチョークか鉛白で肌を白く塗り、植物性染料の口紅を使った。

香水、香油のほか、そばかすを消すファロスのうわ塗り(ワニの内臓でつくったもの)などもあった。

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